「水素風呂には副作用が本当にないのか?」と使ってみたいけど何かしら不安を感じていませんか?
最初に結論をいいますと、水素自体は無害な気体で副作用がありません。
ここでは水素研究の専門家、また水素医療を実践している医師などの言葉を元に水素に副作用がないことを解説していきます。
読み進めると分かりますが、一般的な水素の誤解が解けて、より水素の理解が深まりますよ。
※当記事では「水素風呂は副作用がない」と結論付けていますが、病気を患っている方、アレルギー体質の方は事前に必ず担当医・専門医に相談して水素風呂の活用を判断してください
1.水素は無害で副作用がない
「水素ブーム」のきっかけを作った元日本医科大学の教授、太田 成男(しげお)先生。
2007年に世界的に権威のある学術誌(”Nature Medicine”)で太田先生の論文が取り上げられ、この頃から水素研究が認められ始めたと言います。
その太田先生は「水素には副作用がない」と明言しています。
水素自体は無害な気体で副作用がないことははっきりしています。
水素が体内で活性酸素とどのように結びつくのか、化学式で表せば非常にシンプルな仕組みであることがわかります。
水素(H2)+活性酸素(2・OH)=水(2H2O)
引用:太田成男・安保徹 著『老いない人の健康術』P148
※「活性酸素」の意味や水素が水になる仕組みは後ほど、イメージ図で分かりやすくお話しします
体内で活性酸素と結びついた水素は、無害な水に変化して体外に排出されます。
そして体内に悪玉活性酸素がなければ、水素は鼻や口から吐く息としてそのまま体外に出てしまう。
だから「副作用は起こりえない」と太田先生は語っています。
2.副作用どころか水素ができることは1つだけ
東京・四ッ谷にある辻クリニックでは、単なる美容治療に偏らず「加齢に伴うすべての負の要素を治療する」というコンセプトで運営しています。
このクリニックの院長である医師、辻 直樹 先生は『臨床水素治療研究会』の理事を務め、積極的に水素治療に取り組んでいます。
そんな辻先生の著書では、水素によって引き起こされる副作用は「何ひとつ起こらない」と解説しています。
副作用どころか、水素にできることはただ1つ、悪玉活性酸素を退治することだけなのです。
ですから、当然ながら副作用といえるようなことは何ひとつ起こりません。
引用:辻 直木・著『なぜ水素で細胞から若返るのか』P48
もし水素を必要量よりも多く摂取したとしても、体内で余ってしまえば口からガスとして出てしまうため、全く問題ないと辻先生は言います。
先ほどの太田先生や辻先生の指摘する「活性酸素」とは何でしょうか?
水素に副作用がないことを理解するため、まずは活性酸素について分かりやすく説明します。
3.活性酸素とは?
活性酸素は、簡単に言うと人間の呼吸によって排出される酸素です。
私たち人間が吸った酸素は、運動・食事・思考など生物が活動するエネルギーに変えられます。
このエネルギーを発生させた後、2つのガスが体外へ排出されます。
1つが二酸化炭素で、もう1つが 活性酸素 です。
自動車をイメージすると分かりやすいですよ。
ガソリン(酸素)を取り込んで自動車のエネルギーを発生させた後、排気ガス(二酸化炭素と活性酸素)が出て行くイメージです。
ちなみに人間が取り込んでエネルギーに変えた酸素のうち2%が活性酸素として生み出されると言われています。
この活性酸素には、有害物質を駆除する良い働きをする「善玉活性酸素」。
そして健康な細胞まで酸化させる(サビさせる)悪い面を持つ「悪玉活性酸素」の2種類に分けることができます。
現段階の研究では、がん・心臓病・脳卒中、そして糖尿病・アレルギー疾患など様々な病気の原因が活性酸素であることが分かっています。
また紫外線・過度なストレス・加工食品の添加物・脂の多い食事・運動不足なども活性酸素を生み出す要因であり、これによって体内の酸化(サビ化)が進行します。
すると病気だけでなく老化を促す最大の要因にもなる訳ですね。
この活性酸素の発生をどうにか抑えることはできないのか?
ここで “水素” が登場するのです。
4.水素が悪玉活性酸素だけやっつける!
実は水素以外にも活性酸素を除去する治療法があります。
それは高濃度ビタミンCを投与する治療法。
またはオゾン療法(医療用のオゾンガスを使って抗酸化力を活性化させ、免疫力を高める方法)があります。
ただ欠点としては、善玉も悪玉も関係なく両方の活性酸素を攻撃してしまうのです。
この他にも活性酸素を除去するものとして抗酸化物質があります。
代表的なものはビタミンC、ビタミンD、コエンザイムQ10などです。
これも善玉と悪玉の両方を攻撃してしまいます。
でも、水素は悪玉活性酸素だけを攻撃する性質があるのです。
下図のイメージをご覧いただくと分かりやすいですよ。
ビタミンC(イメージ図左)の場合、善玉と悪玉の両方の活性酸素に作用しています。
一方、水素の場合、善玉活性酸素には反応しないで悪玉活性酸素にだけ作用するのです。
さらに水素と悪玉活性酸素が反応した結果、先に太田先生が解説した通り水になるのです。
つまり水素風呂に入ることで効果的に悪玉活性酸素を除去することができるのです。
【まとめ】水素風呂に副作用はない
これまでの内容を振り返ると、水素によって副作用など本来の期待できる効果とは別に悪い影響を与えることはありません。
つまり水素風呂に浸かっても副作用が起こることはないと考えられます。
また水素は悪玉活性酸素とだけ結びつき、その後は無害な水に変化して体外へ出て行きます。
ただここで気をつけたいのが、「美容効果がある!」「ダイエット効果がある!」といった広告に踊らされるのではなく、「水素は悪玉活性酸素だけを攻撃する性質がある」ことを認識しておきましょう。
でも悪玉活性酸素を除去することができれば老化の促進を抑止し、さらに病気の大きな要因を排除できます。
結果的には美容やアンチエイジング、健康の維持につながるのでしょうね。